不動産管理において、様々な管理用語がございます。管理用語には横文字の用語が頻繁に登場するかと思います。その中でよく目にしやすい横文字用語を簡単にまとめてみました。
みなさんのお役に立てれば幸いです。ぜひご一読ください。
【PM】…プロパティマネジメント 「賃貸経営管理業務」
不動産の資産価値を高めるための不動産の運営管理を行う業務です。
具体的な業務内容としては、テナントのリーシング、契約締結、クレーム対応、建物の管理・保守、賃料の回収などの他、定期的にオーナーに対して運営管理状況報告といった賃貸管理におけるソフト面の業務があげられます。
【BM】…ビルマネジメント 「ビル管理運営」
個別のビルの管理運営における現場業務全般のことです。
日常清掃、設備の管理・点検、警備業務、防災消防管理、保守管理、巡回見回り、植栽管理、美観管理などの賃貸管理におけるハード面の業務があげられます。
大規模ビルなど、共用部分が広い不動産に関しては、BM費用が高くなりがちです。
【AM】…アセットマネジメント 「資産管理業務」
一般的には、不動産に限らず株式・債権などの金融資産の管理・運用を投資家に代行する業務のことです。
不動産においては、投資家に代わって投資用不動産の売買の意思決定、PMの選定・管理等を行い、投資家に対して投資対効果の最大化を図っています。
【FM】…ファシリティマネジメント 「施設管理」
オーナー様保有資産(土地、建物、構築物、設備など)の運営管理について、長期的視野と計画性をもって取り組み、かつ、最適化を検討するマネジメント業務です。
ファシリティとは、日本語に訳すと「施設」のことであり、具体的には土地、建築設備、什器、備品、及びそれらが形成する環境(執務環境、居住空間)のことです。
【マスターリース】
マスターリースとは、転貸することを前提とし、ビルのオーナーから不動産の一棟を賃借することをいいます。
利益を得る形態としては、専門の会社がマスターリースすることでその所有者(賃貸人)に固定賃料を保証するかたわら、それ以上の高い賃料で入居者に転貸(サブリース)するものがあります。このような事業は、サブリースするためにマスターリースするので、「サブリース事業」と呼ばれています。
【サブリース】
サブリースを直訳すると「又貸し」や「転貸」となります。マスターリース契約により一括で借り上げた建物の各住戸を、転貸人が転借人に個別に賃貸するという運用形態を指しています。
【レントロール】
貸借条件一覧表のことで、賃借条件や賃借人の条件を読むことができます。ビルやマンションやアパートを一棟買いする際はその物件の質を見定める基準となるもので非常に重要なものです。
通常、1枚の用紙に、部屋番号毎の契約賃料や共益費、預かり敷金の金額、契約年月日が記載されています。
【ネットとグロス】
「グロス」については日頃の会話の中でも通常に使っている方も多いかと思いますが、「全体で」のようなことを意味します。それに対して「ネット」は「正味」「実質」のような意味となります。
不動産に係わる場面で使われる「グロス」と「ネット」という言葉は、基本的には面積の表し方を指しています。「グロス面積」とは、契約面積にトイレや給湯室、廊下、エレベータホールなどを含んだ面積となっております。「ネット面積」はグロス面積から上記のようなスペースを除いた、テナントが専有できるスペースの面積のことをいいます。
【リーシング】
商業用不動産の賃貸を支援する業務のことをいいます。賃貸借取引の仲介だけでなく、店舗・事務所の立地動向調査(マーケティング)、テナントの構成や賃貸条件の設計・調整など、賃貸収益性を確保するためのサービス業務を含む仕事です。PM(プロパティマネジメント)業務と似ていますが、リーシングは不動産仲介に重点を置いた業務で、PM(プロパティマネジメント)は不動産の管理・運営に重点を置いた業務と考えられます。
【フリーレント】
フリーレントとは「入居後一定期間家賃が無料になる」という意味です。例えば、フリーレント1ヶ月の物件であれば、入居後1ヶ月間家賃が発生しません。借主からすれば引越し・入居時の初期費用を少なくしてくれるのでとてもメリットが大きいです。貸主にとっても入居者が集まりやすく空室率の低下が望めるというメリットがございます。
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