なぜ、キュービクルの容量を調べる必要があるのか?
入居テナントによって必要・使用電力量が異なるため、容量が不足していると増設が必要となったり、そもそもご入居が出来ないという事があるため、容量を把握しておく必要があります。また、既に各階・区画にブレーカーが設置されていれば、それぞれの電気容量も調べておくと良いでしょう。
特に居酒屋等の重飲食、コンビニ、スーパー等は多くの電気容量が必要となるため、事前に確認・把握をしておく事でスムーズなご案内に繋がります。
また、保守点検業者を変更等される際に、御見積取得のため必要となります。
キュービクルの容量の調べ方
容量を調べる際は、キュービクル内にある変圧器(トランス)の容量を確認する必要があります。
主な確認方法としては
- 報告書の確認
キュービクルの保守・点検を行う、電気主任技術者からの報告書に容量を表すKVAの記載があります。こちらの確認方法が手間のかからない方法となります。
- 単線結線図にて変圧器の容量を確認
単線結線図とは、電気回路系統を単線で示した結線図の事です。
電力会社から電気を受け取ったあとに、どのように処理しているのか、またどのように監視しているのかなど、動きの全貌を基本的に一枚の紙面上で確認できるようにしたものです。
この単線結線図面内の、変圧器の記載から容量を確認します。
- キュービクル内の変圧器を目視で確認
キュービクル内は高電圧の配線もあり危険が伴いますので、必ず専門員にて確認をさせます。専門員である、電気主任技術者がキュービクル内の変圧器を目視から、おおよその容量を確認する事は出来ます。
※図面確認や、目視等は、電気主任技術者等、専門的な方に確認させる事をおすすめします。
キュービクル内部
単線結線図、全体参考図
各階・各テナント区画の容量に関して
- 調べ方
ブレーカー・分電盤にキュービクルにどれだけの容量の幹線が繋がっているのか、にて調べる事が出来ます。
- 容量が不足している場合
上記に記載した通り、テナントによっては多くの電力を必要とする業種があります。
もともと事務所などで使用されていた区画であれば、容量が非常に少ないケースもあり補えない場合もあります。その際は、キュービクルから新たに幹線をひく必要があります。
注意点としては、キュービクルからひく幹線の空きがあるか?幹線をどこを通してひくのか?ブレーカーを設置する場所はあるのか?オーナー、テナントどちらの費用負担で行うのか?等です。
容量によっては、募集・入居業種に注意が必要な場合もあります。
弊社では事業用不動産に特化したビル管理運営業務を行っております。
建物の建築構造のみならず、不動産に関して幅広い知識を持っておりますので何かお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。
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