このページでは、ビルにおけるよく見かけるさまざまな設備に関して「これはいったい何だろう?」という疑問に対して役割を写真でご紹介していきます。
高圧キャビネット(ピラーボックス・こうあつきゃびねっと)
電柱での高圧受電引き込みを行わない地域で使用する、開閉器などを収容した箱のこと。 左右2つの扉があり、左に電力会社側の設備、右に需要家側の設備(本項ではUGS)を収め、事故が発生した際の責任を分けています。
UGS(地中線用負荷開閉器・ちちゅうせんようふかかいへいき)
電力会社と受電側の責任分界点に設置される保護装置です。
UGS(Underground Gas Switch)は、地中線用の負荷開閉器になるため、地中配電線(電力会社に地中から電気を供給してもらう)を利用している事業所に有効となります。
地中配電線を利用している事業所は、キャビネットが設置されているため、UGSはキャビネット内の設置します。
UGSの役割は、地絡事故の保護をおこないます。
キュービクル内には、LBS(負荷開閉器)やVCB(真空遮断機)の保護装置が搭載されていることが多いですが、あくまでのキュービクル内の保護しかできないため、キュービクルとキャビネットをつなぐ高圧ケーブルの地絡・短絡事故を防ぐことはできません。
UGSが設置されていない事業所は、高圧ケーブルに地絡・短絡事故が発生した場合、波及事故につながる恐れがあります。
UGSは、SOG動作機能を搭載しているため、地絡事故などで地絡電流が流れる場合は、UGS内部の過電流検出機能が活動し、UGSの電流が流れを遮断します。
UGSが、遮断をおこなうことによって、電力会社側の配電用変電所で地絡電流を感知しなくなるため、配電用変電所は遮断をおこなわなくなります。
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