J-REITとは「Japanese Real Estate Investment Trust」の略称で日本の不動産投資信託です。
REITとは一企業が複数の投資家から集めた資金でオフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する投資信託の仲間とお考え下さい。性質は個別株式と似ておりますが、用語や商品性に違いがございます。
J-REITの仕組み
J-REITと株式の違い
J-REIT | 上場株式 | |
---|---|---|
投資対象 | 不動産投資法人 | 株式会社 |
価格 | 投資口価格 | 株価 |
配当収入 | 分配金 | 配当金 |
市場時価総額 | 約15兆円 | 約670兆円 |
銘柄数 | 62銘柄 | 2191銘柄 |
所有権の形態 | 共同投資(信託受益権) | 株主が株式所有 |
J-REITは【投資証券】という一般企業の株式に相当する証券を表すものでその投資証券の価格は投資家の需要と供給によって算定されます。その為、価格の決まり方や、取引の仕方は、一般的な上場株式と同じ方式を取っております。
投資家に分配される【分配金】はJ-REITの決算が行われる際に投資家に対して支払われるお金のことを言います。いわゆる【配当金】と同じ性質となります。
J-REITの多くは、年に2回の決算が多く、運用が順調であれば、年に2回の【分配金】を得ることが出来ます。
*中には年1回決算のJ―REITもございます。
目論見書をご確認下さい。
ここで【分配金】と【配当金】の性質の違いですが、
【配当金】は通常の株式会社や有限会社があげた税制上の所得に対して法人税がかかり、また次の事業に向けた「内部留保」も差し引かれた上での原資から算出されますが、一方で【分配金】は収益の90%超を分配するなどの一定条件を満たせば、実質的な法人税がかからず、「内部留保」もない為、収益がほぼそのまま算出されます。
その為、J-REITは一般的な株式などに比べると、投資家にとっては分配金が得られやすい金融商品となります。
ここまでのお話ですと、通常の金融商品より収益性が高い商品で誰しもがやりたくなるかと思いますので、ここからは下記を確認の上、メリットとデメリットを見比べてみましょう。
株式などの金融商品から見たJ-REITのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
少額投資から可能 | 基準価格に基づいた日時で申込と決済される |
分散投資が可能 | 高配当商品が無い |
専門家が物件の運用・選定を行う | 購入する物に関して、選り好みが出来ない。 |
収益がほとんど分配される仕組み | 地震・火災等の分配金変動リスク |
*平均利回りはJ-REITの方が高いようです。
今度は別視点になりますが、
不動産購入から見たJ-REITのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
少額投資から可能 | 自由に物件活用することが出来ない |
分散投資が可能 | 上場廃止ならびに倒産リスク |
融資の必要性がない | レバレッジが低い |
*平均利回りは物件所有者の方が高いようです。
簡単ではございますが、既に不動産を持っている方は一つの考えとして【J-REIT】の事を知ることで多方面の考えに転換することも出来るかと思いますので是非一読頂けますと幸いでございます。
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