テナントビルにガス設備を導入したときにどのようなメリットやデメリットがあるか検討してみました。
メリット
- 対象となるテナント業種の幅が広がる(飲食店・美容室等)
- より賃料が高いテナントに入居してもらえる可能性が高まる
デメリット
- ガス設備導入の費用がかかる
- ガスを使用するテナントは飲食店が多く、合わせて排気・換気設備も合わせたものを整備する必要がある
- ガスの事故の懸念がある
では電気と比較した場合に、ガスのデメリットを解消することができるでしょうか。
ガスと電気それぞれどのような特徴があるのか比べてみましょう。
ガス
- 熱源を分けることができるため、停電時にもガスを利用可能
- 重飲食など強い火力が必要な業態においては不可決
- 美容室のようにお湯を大量に使用する場合は、給湯効率もコストもガスの方が良い
電気
- コンロにおいては、ガスの燃焼が発生しないため厨房内の温度が上がりづらい
- 燃焼による水蒸気等も発生しないため、汚れの元の発生量が少ない
- 燃焼によるCO2発生がなく、換気量が大きくなくて済む
電気調理器具の発展が目覚ましいのが飲食店ですが、ガスを使わずとも高度な調理をすることができる本格的な厨房機器もあります。
なお、本格的な厨房を備えた飲食店で全ての加熱調理を電気機器で賄う場合は、動力電源を必要とします。
小規模な建物で電灯電源しか設備がない場合は、対応できませんので注意が必要です。
ガスと電気、それぞれにメリットがあり、一概にはどちらの方が良いということはできないため、ビル全体の運用を含めて検討が必要となります。
もしご所有の土地・建物の立地やフロア面積が、飲食店も十分に見込め、かつ飲食店の入居を可とするのであれば、ガス設備を導入しておいた方がよいでしょう。
一方で、飲食店や美容室などの入居を望まない場合や、そもそも事務所用途の需要が多い立地・面積であれば無理に導入する必要はないと言えます。
上記のような検証を踏まえ、ご自身の不動産を総合的に判断することをおすすめいたします。
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