新規募集の際の賃料交渉はどこまで応じるべきか

不動産オーナー様にとって、賃料収入は大切な収入源です。
金融機関から借入をしている場合であれば返済のことも考慮し賃料設定をする必要があります。
しかし、借主様が現れない場合は収入が無くなり、税金や維持費が掛かるため、むしろマイナスとなってしまう可能性もございます。

つまり、新たに借主様を募集する場合、募集賃料の設定が非常に重要であるといえます。
賃料相場より高い賃料に設定をしてしまうと、よほど良い立地や設備を備えていない限り、なかなか成約には至らないことが多くなるでしょう。
また、賃料相場より明らかに安い賃料に設定をしてしまうと、本来得られていたであろう賃料を得られず、場合によっては損失を出してしまうこともあると思います。ゆえに、賃料相場と現状の一般的なテナントニーズを把握しつつ、募集区画ごとに適正な賃料設定をすることが最大のポイントとなります。

適正な資料での募集をするために、我々のような不動産会社を利用し賃料相場等をお調べいただき、慎重に賃料設定を行いましょう。
適正な募集賃料を設定し、募集を開始すると、様々な反響や問合せが入るものですが、あまりにも反応が良いスタートであったならば相場より条件が良すぎる物件である可能性が高いので、成約賃料を高くするためには状況を見ながら条件の見直しをはかってみてもいいかも知れません。

様々な反響の中では、オーナー様が希望する借主様がいらっしゃるかもしれませんし、そうでない方からの問合せもあるかもしれません。
そこで、次に重要となってくるのが、賃料などの交渉ごとです。

検討しているテナント目線でみれば類似する物件で比較検討をし、より良い条件を求めて物件を探しています。
希少価値が高い物件であればあるほどテナントはライバルが多くなる可能性が高いため、賃料交渉をするよりも物件の獲得最優先での交渉となることが多い反面、空室になってから期間の長い物件などはテナント目線でみれば賃料交渉をダメ元でもしてみるといった手法をとられる方が多い傾向にあります。
その際に、重要となるのが募集を依頼している不動産会社の意見です。
借主様の内容を十分確認し、募集を開始してからの反響や問合せ状況などを勘案し、その交渉内容が適正であるかの判断を仰ぐのです。
最終的にはオーナー様でご判断をいただくものですが、物件を探しているテナントの温度感を正確に図った上でオーナー様にとって条件の良い内容で着地させることが不動産会社の務めかと思います。
単に募集賃料を下げるだけでなく、ほかの選択肢を潰していくことが成約賃料を維持することに繋がる近道であると考えます。

(※「契約中の賃料交渉はどこまで応じるべきか」もぜひご参照下さい)

 

 

 

 

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By | 2016年8月9日

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