1.連結送水管とは?

連結送水管とは消防隊の消火活動に使われる消防用設備(消火活動上必要な施設)の一つです。建物の内部を通る配管設備や、地上に設置されている送水口、各階に設置されている放水口、そして放水用器具の収納箱などで構成されています。火災発生時は送水口に消防ポンプ車のホースを接続し、配管を通じて消防用水を各階に送り届け、放水口にホースを接続して消火活動を行うという仕組みです。

 

2.連結送水管の設置対象建物は?(消防法施行令29条)

消防法施行令別表第1で定められている防火対象物の(1)項~(18)項すべての建物(例:高層ビルやマンション、宿泊施設、病院、学校、駅、工場、地下街、商店街のアーケード)が対象で、下記のいずれか一つが当てはまれば設置対象となります。

A. 地階を除く階数が7階以上
B. 地階を除く階数が5階以上、かつ延べ面積6,000m²以上
C. 地下街の延面積が1,000m²以上
D. 道路の用に供する部分(駐車場など)がある建築物
E. 延長50m以上のアーケード

 

3.連結送水管耐圧試験とは?

連結送水管耐圧試験では、はじめに空気圧による予備試験を行います。空気圧による予備試験で問題がないことが確認されたら、実際に送水して耐圧試験を行います。3分間、所定の水圧をかけ、送水口の本体・配管・接続部分・弁類の変形、漏水などがないか確認します。

 

4.点検頻度は?

連結送水管は、設置後10年を経過したものについて耐圧試験が必要です。その後は、3年ごとに耐圧試験を実施します。

 

5.消防署への報告義務

連結送水管耐圧試験は実施して終わりという訳ではございません。試験結果は「消防用設備等設置届出書」に試験結果報告書を添えて、管轄の消防署に提出する必要があります。

 

6.点検費用について

詳細なお見積り、ご相談は下記の「ビルマネジメント概算お見積り」もしくは当社までお問い合わせください。