1.受変電設備とは?
発電所から高圧(6,600V)の電気を施設等で使用できる電圧(100Vや200V)に変圧し、供給する設備です。また、受変電設備は電気室内等に設置されるか、キュービクルと言われる金属製の箱の中に収納されています。
2.点検対象となる物件は?
受変電設備が設置されているすべての物件が点検対象です。
3.受変電設備点検の内容は?
定期点検と法定点検の2種類あり、点検内容は以下の通りです。
定期点検 | 法定点検 | |
---|---|---|
点検頻度 | 絶縁監視装置※が ある場合、2ヶ月に1回 ない場合、1ヶ月に1回 | 1年に1回 (使用している機器の信頼性が高く、無停電による年次点検が1年に1回以上行われるなどの条件が満たされれば3年に1回以上) |
点検項目 | ・外観に異常がないか ・電圧・電流の数値測定 ・ケーブル等の設備に点検など (施設の運転中に行う) | ・接地抵抗測定 ・絶縁抵抗測定 ・保護継電器動作点検 ・停電時の非常用予備発電装置の起動・停止 など (施設を停止(停電)して行う) |
点検者 | 電気主任技術者 | 電気主任技術者 |
※絶縁監視装置とは、設備に異常があった際にリアルタイムで状況を発信する装置。
4.更新時期の目安について
キュービクルの法定耐用年数は10~15年と言われています。
5.受変電設備点検が必要な理由
漏電などの事故が発生した場合、電力会社の配電線を通して近隣の施設に停電が広がる波及事故が起こることがあります。波及事故の影響範囲次第では、交通機関などの公共インフラや他社の操業停止による損失や生産停止に伴う莫大な損害賠償を請求されるケースもあります。受変電設備には、様々な機器が設置されており、経年劣化によって設備が故障すると停電事故に至る場合があります。そのため、受変電設備の設置者は日頃から安全な管理を心掛け、計画的な設備のメンテナンスをする必要があります。
また、きちんと点検を行っていた場合でも事故が発生してしまうことがあります。事故が発生した場合でも電気の流れを遮断する装置としてUGS(地中線用負荷開閉器)と呼ばれる機器を設置することを推奨します。
6.点検費用について
弊社で点検を行う場合、費用は概算で年間168,000円~となります。
消費電力(kVA)により点検費用が異なります。
消費電力の容量の調べ方は下記をご参照ください。
詳しい料金は「ビルマネジメント概算お見積り」にてご確認ください。
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