1.害虫防除とは?

害虫防除とは現在いる害虫を退治するだけでなく、今後発生する可能性のある害虫を防ぐことです。害虫抑制やペストコントロールとも呼ばれます。

 

2.ビル管理法における対応義務

ビル衛生管理法、正式名称は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」という法律があります。ビルの衛生環境を向上させ、安全に管理することを目的としています。不特定多数の人が利用するビルを清潔な状態で利用できるように、設備をしっかりメンテナンスし正常な状態を維持するように求めています。そのビル衛生管理法で害虫駆除を行うことも含まれていますが、床面積が商業施設の場合3,000平方メートル以上、学校の場合8,000平方メートル以上の施設が対象となっています。害虫・害獣の発生場所、生息場所、侵入経路、被害の状況などについての調査を半年に1回実施することが定められています。

 

3.害虫の調査方法

害虫駆除の調査は、効果的な駆除を行うために重要です。無駄な薬物の使用を避けるためにも、害虫の発生状況を正確に把握する必要があります。調査を行うことでコスト削減になり、環境にも良い影響を与えます。調査をして早期に害虫の発生状況を把握することで、害虫の密度を低く抑えることができます。

方法概要
粘着トラップ法ゴキブリを対象にした調査方法です。粘着トラップを厨房やビル内で発生が考えられる場所に設置します。
証跡調査法ネズミの存在を調査するため、無毒の餌を配置して食べられているかどうかを確認したり、ネズミが通りそうな場所に黒紙を置いて足跡の数から生息状況を調査します。
粘着リボン法ハエや蚊などの飛行昆虫を捕獲するために、粘着性のあるリボンを使用します。
粘着クリーナー法ダニの密度を調査する方法です。ローラー式の粘着クリーナーを使い、顕微鏡で調査して単位面積あたりのダニの数を確認します。
ファン式ライトトラップ法光を使って害虫を誘引するトラップです。蚊やハエのような害虫には効果的ですが、ゴキブリには効果がないため、ゴキブリの調査では上記の粘着トラップが使用されます。

 

4.害虫の駆除方法

残留処理ゴキブリの行動習性を利用し、殺虫剤をゴキブリの通路や隠れ場所に散布します。特に有機りん剤といった残留性の高い殺虫剤を使用します。
空間処理室内に薬剤を充満させ、部屋を30分から1時間閉め切り、駆除を行います。
毒餌処理ゴキブリやネズミの排泄物のある場所に、ホウ酸団子などの毒餌を置く方法です。特に飲食店が入居している建物では、残留処理や空間処理に比べて効果的です。
粘着トラップトラップを効果的な場所に設置して、害虫が粘着面に触れ、身動きを取れなくすることで駆除します。

 

5.害虫によって起こり得る被害

衛生問題ネズミや害虫は感染症などの健康被害を引き起こすことがあります。特に、商業施設や工場といった食品を扱う場所では食中毒などの原因となるリスクがあります。
商品被害商業施設などでは、ネズミによる商品被害が発生することがあります。被害を受けた商品は廃棄となり、経済的損失を招くことがあります。
ビルへの損傷ネズミは電線や建物の構造物をかむことがあり、施設の損傷や火災を引き起こす恐れがあります。

 

6.害虫防除費用について

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